
[移行]発注した基板&JLCPCBでの発注方法
注意
この記事は旧ブログからの移行記事です。 実際にこの記事を書いたのは2023/12頃です。 一部の文言は後から変更しています。
はじめに
私の所属するRCJチームReneoは、基板を製作するにあたって兼ねてよりお世話になっているJLCPCBさんに支援を頂きました。 今回は支援して頂いた基板と、JLCPCBさんでの発注方法を紹介します。
最近発注した基板
電源基板
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機体の電源を担う基板です。 スイッチ、電圧計のみ別の基板として分けています。
逆接続保護、過電流保護機能を載せています。 入力は3SのLipoバッテリーを想定し、出力はバッテリー電圧、5Vに分かれています。 これらの出力電源は、テストピン用のスルーホールによってオシロスコープで波形の確認を簡単にできるようになっています。
この基板はLipoバッテリーのボックスの下に固定できるようになっているため、バッテリーごとモジュールとして運用することができます。 今回は使用を変更する気力がなかったので今まで使っていたガラス管ヒューズを用いましたが、平型ヒューズの方が交換しやすいだろうなと思います。
ラインセンサ基板
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反射光の強さでコートのラインを検知するセンサの基板です。 LEDとフォトトランジスタの対が6組並んでいますが、3組で1つのセンサとして運用しています。 LEDはフルカラーLEDのWS2812Bを、フォトトランジスタはNJL7502Lを用いています。
NJL7502Lに関して足の根元が太くなっていることを忘れていて、実装しても少し浮いてしまうのが反省点です。 根元まで入らないと向きが基板に対して垂直にならないため、それぞれのフォトトランジスタの床に対する傾きが違ってしまい、センサの値の個体差の原因となります。 IRセンサに使用しているTSSP58038はフットプリントの改良を忘れなかったのですが、こちらはすっかり忘れていました…
ちなみに、これは僕のちょっとした工夫なのですが、届いた基板をまとめる際に基板が入ってた袋のシールを切り取って、ジップロックにいれて保管すると、結構それっぽく管理できます。 バージョンが違うけど似たような基板などがあるとき、このシールがあると発注時のファイル名や発注日時が分かるので、区別がしやすくなります。 また、基板が入ってる袋は口が閉まらないので、ジップロックに入れると勝手に出てこないです。 さらにいい方法などがあったら是非教えてください。

モータードライバ基板
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pololuのDRV8874のボードを2個載せています。 ドライバへの出力とエンコーダからの入力は全てフォトカプラを挟んでいます。 こうすることで、ロジック電圧3.3Vと電力系の電圧5Vの変換をすると同時に、ノイズ対策を狙っています。 フォトカプラの数がとても多くなってしまうのが難点です。 また、写真では実装していませんが、電源基板同様テストピン用のスルーホールが電源、モーター出力につながっています。
5Vを三端子レギュレータで12Vから生成する予定だったのですがうまく出力されなかったこと、モタドラの電源に電解コンデンサを入れ忘れたことなどが反省点です。
JLCPCでの発注方法

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CADでPCBを設計し、基板をガバーデータ出力する。この際、ガバーの出力設定は https://jlcpcb.com/help/article/9-How-to-Generate-Gerber-and-Drill-Files-in-Autodesk-Eagleにある最新のCAMファイルをCADのCAMprocesserでインポートするだけでOKです。
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ガバーの入ったzipファイルを、JLCPCBのサイト上にアップロードする。
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レイヤー数や、発注する基板の量、ソルダーレジストの色、詳細なオプションなどを選ぶ。 特に、発注する基板の量は5~80000まで多様なオプションがあるため、非常に助かっています。 また、アップロードした基板のガバーデータをガバービューアーで確認することもできます。 発注する前の最後の確認に使いましょう。
ちなみに、ソルダーレジストの色にこだわりがない場合、緑色が最も早く製造が完了します。 緑色では最短24時間以内に製造するオプションがありますが、他の色では最短でも3日かかります(写真左: ソルダーレジストが緑の場合、写真右: ソルダーレジストが黒の場合)。
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- 住所や輸送方法の選択、クーポンの設定をして、支払いを完了する。 JLCPCBでは、JLCPCB_JapanのtwitterアカウントをフォローしてDMすると、10ドルのクーポンを獲得できます。 お得なのでまだ獲得していない人はぜひお試しください。
また、JLCPCBをまだ利用したことのない方は、以下のリンクから新規登録をすると54ドル分のクーポンを手に入れることができます。 この機会にぜひご検討ください。
おわりに
支援してくださったJLCPCBさんに感謝を申し上げます。 ここまで読んでいただきありがとうございました。